当社では、水中ドローンを活用した船底検査の実証実験を行いました。
今回の実験は、5月30日に神戸港停泊中のNYKシップマネジメント管理、オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)運航のコンテナ船「ONE THESEUS」、6月14日にシンガポール停泊中の同「ONE FALCON」において、CHASING社が開発した産業用水中ドローン「M2 PRO」を使用して行った結果、以下のような大きな成果が得られました。
○ 乗組員自身がモニターを見ながら、容易に操縦・撮影可能。
○ 燃費悪化の原因となる船底・船尾の海洋生物(藻類等)付着状況を確認可能。
○ 船体のペイント状況や、事故時の損傷状況を確認でき、迅速なダイバー手配・クリーニング実施につなげることが可能。
当社では、これまでも空中ドローンによる船倉・タンク等点検の実証実験に取り組んできましたが、今後は水中ドローンも活用して、撮影対象・利用方法等の拡大に向けた様々な取り組みを進めていきます。
※ 「M2 PRO」の特徴
① 4Kカメラ・EIS(電子手ブレ補正)・4000ルーメンのLEDライト搭載による安定した高画質に加え、静止画・スローモーション撮影等が可能。
② 最大深度150m、最大水平移動距離400mまで対応可能であり、8基のスラスター搭載により水中を360度自由自在に移動可能。
③ 機体バッテリーが交換でき、連続長時間運用が可能。
【①乗組員への操縦方法説明】
【②水中への投入前】
【③水中への投入直後】
【④モニターによる確認状況】
【⑤撮影した水中船底検査状況】